エナジーフローがあんなに売れた理由がわからない 坂本龍一さん
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エナジーフロー(ウラBTTB)という楽曲CD150万枚売れた、と聞いて「教授(坂本龍一さん)すごーい。」と私は驚きました。そんなに反応したんだ、というのが私の感想でした。ずいぶん後にこの事実を知ったのですが。
そのとき、どこか、WIKIだったと思うのですが坂本龍一さんが「エナジー・フロー(大塚製薬・アリナミンV CM)があんなに売れて、山崎(サントリー・ウィスキーCM)が売れない理由がわからない。」と書いてありました。
ほうほう。じゃ、調べてみましょうかね。。という事でyoutubeでそれぞれのCMを見比べて
「これだ。」とすぐに気が付きました。
確かに、しっかり作ったな〜と思わせたのは山崎の方でした。エナジー・フローの大成功に気をよくして、力を入れた、という事が曲を聴いていて、ひしひし伝わってきました。
エナジー・フローはどうかと申しますと、まあ、シンプルな楽曲です。と言っておきましょう。本音を言えば、簡単に作った感がぬぐえなかったです。案外提出三日前、あるいは行きがけのタクシー内で書いたのでは?と思わせるぐらい、シンプルな感を受けました(あの方なら、ささっとね。)。
ずいぶん入魂だったかも、と思わせたのは、山崎でした。先の坂本さんのエナジーフローが売れて、という感想はわからなくもないのです(約1万5千枚。実に100分の1のセールス。)。
良質なものが売れるとは限らない。伝える工夫で大きく変わる。
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この世の物で、良い物なのに埋もれて失われたものも数多く、そんなに良い物ではないけれども、売り上げに成功した物も数多くございます。質だけ高めて、お待ちになっても、そうそうお客さんはその良質なるものに中々辿ってこないようです。
良い物を作って満足や安心はできないものなのですね。難しいものです。
「道のりを、作ってますか?」という事もあります。お客様に宣伝広告した後、次に起こすアクションが、買いに来て、だけでは、その広告宣伝と店の間は自由空間となります。買う気がない方は、来ません。買う方は、すごく少ないですが、来るでしょう。その中間の買っても買わなくてもいい方は?買おうと思ったけどすぐには買わない方は?他と比べたいと思っている方に、そうさせないような工夫をするべきでは?
自由ーにほかにも目を向け、あらぬ方向に行ってしまいます。時間とともに、買う気も薄れ、やっぱりやめたともなってしまいます。2ステップぐらいでもいいので、店舗までの道のりを、段階を設けて、作っておくといいと思っています。
先の、
買う人のみを集めることに終始しますと、山崎のように
1/100のお客様のお相手(野球でいえばホームランを打つ人のみ大切)となります。コストと利益が釣り合わない売り方になるかと思われます。
しかしながら、
その中間にいらっしゃいますグレーゾーンの方、買ってもいい、いつか買おうと思っていた、という見込み客に対して、気を使われますと、実に効果的で100倍のセールスも(大げさ?実は集客システムは3〜4倍です。。。)可能かと思います。
何の工夫も致しませんと、こういった
見込み客は時間経過とともに野球でいう残塁となります。2塁走者は得点圏です。送りバントで3塁です。マーケティングにスリーアウトはないんですよ(時間によるほっとかれ他店へチェンジはあります。)。3塁まで行けば、ちょっとしたことで点になります。内野ゴロ、スクイズ、外野フライなど。
ホームランを打つのを期待するより、よっぽど簡単に帰塁(成約)させることが出来るのです。
せっかく満塁だったのかもしれない状態で、
点を取ることがたやすい状況であるのに、ホームランをたまたま打つ買う人しか相手にせず、塁上の見込み客ランナーに背を向けてベンチに引き下がってしまってはもったいないわけです。
「一人買いに来たならば、その背後に2〜3人買ってもいいと思っている人がいると思ってください。」と私が言うところはここなわけです。皆様は
広告宣伝で重要視するべきは出塁(見込み客)する人なんです。買う方は買っていただき、ありがとうございますとお帰り頂きましょう。
塁上のランナー(見込みのお客)をどうすべきか、それが、集客成功・成約率アップのカギとなるのです。
満塁なんてものじゃあないんですよ。111,22,3塁とか、次の日には1111、2、333塁、一人ホームイン(成約)、になっていたり。見込み客は、日に日に増えていかなくては、いけないのです。(勿論自らチェンジしていなくなってしまうランナーもいます。一塁ランナーはその傾向が高いです。その商材、サービスにちょっと興味がある、位の方です。)そして、成約客もぽつりぽつり出ていないといけないわけです。
広告宣伝費を使わないと成約者(ホームラン打者のみ)が現れないというならば、諸世に苦労が付きまとい、お金が湯水のように出て行ってしまう、という事です。)。
広告宣伝から、成約までの”道程情報構築”は大変。皆が皆作れません。
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もっと手っ取り早く、出来ませんか?という声が出そうです。そりゃあそうです。皆様忙しいですもの。仕事抱えながら、あれもこれも考えて、そうそううまく出来ようはずもございません。
そんなあなたに、エナジー・フローのミリオンヒットの手法(というか偶然。)が極めて近いので、そのからくりをお教えします。
そんなに難しい話ではございませんで、上記のように塁上のランナーを、なんてものは我々集客を志す者に投げてしまえばいいんです(野球だけにね。)。
エナジー・フローはなぜ、ミリオンヒットになったのでしょうか?youtubeを皆様もご覧になってください。
・・・右上にテロップが表れますよね。
「この曲を すべての疲れている人へ。」
「これだ。相手を特定してる。」という事なんです。
(心が疲れている)貴方が買ってくださいよ。貴方が聞くべき曲なんですよ。あなたが買っていいんですよ。という事を暗に伝えているんですね。
「俺が聞くべきなんだな。」「私が聞いていいのね。」「疲れた。今聞けばいいのか!」という事なんです。お客様は買っていいのか曖昧模糊な気持ちでいることがあるんです。坂本龍一は世界的に素晴らしい音楽家だけども、どうも敷居が高い感じが。。。普段どう聞いたら。。。という人が多いかと思いますが、
「疲れているあなたが聞きなさい。疲れた時にでも、聞いてください。」という許可めいたものがでた、後押しのように背中を押されたために、んじゃ私じゃん、今じゃん、という事でどんどん買ったのです。
「私に言っている。」「俺に言っている。」「今がそうだ。必要だ。」そう感じさせたら売り手の独壇場です。やりたい放題が出来る(かな?)のです。
(山崎には、メッセージはありませんでした。ただひたすら名曲です。誰に伝え、だれが買うべきか、どこで聞くのか、お客さんは明確な提案がないと意外、動かないものなんです。お酒が欲しい夜に、一緒に聞いてください、とでもすれば10万枚は行ったかもしれません。)
相手特定型販売は効果的。一人に伝われば、100人にも伝わる。
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相手を特定する方法は、作りが楽で非常に販促上効果的です。なぜ楽かといいますと、お客様のたった一人を思い浮かべればいいんです。その人のみに話しかける、伝える販促だからです。
一人の人にちゃんと伝われば、その背後の100人、1000人に伝わる。
100人、1000人を意識してメッセージ(ホームページ)を作ると、ただの一人にも伝わらない。
私がホームページやほかの販促物を作る際に心がける言葉です。ここでテストしてみます。相手特定型の例です。目薬の販促としてなのですが皆様も多分
Bの商品が欲しくなると思いますよ。
@.ロートV40
A.サンテFX
B.スマホ疲れに効く目薬
B番、欲しくなりませんか?商品も相手特定型で迫れば、際立つ、という事なのです。
そうしますと、先に述べた、出塁の概念を無視できますよね。
皆様ホームインしていただくような道が簡単にできて辿ってくるというわけです。広告宣伝と店舗の間がぽっかりと自由空間にならないわけです。伝える鋭さが、モノを言います。貴方ですよ!俺か?俺に言っているのか?と思わせる事なのです。
大げさかもしれませんが、100倍セールスです。まあ、相手特定は、勇気がいりますけどね。本心は「みなさーん。」という感じで売りたいですから。でもそれは、伝達力が薄くて先の丸いつまらない販促になってしまいます。
最後に、
過去に〇イエーの創業者が愚痴っていたそうです。
「〇イエーは失敗した。どこが失敗したかというと、主婦の店 〇イエーの”主婦の店”をとったからだ。」
”
2020.6.17 集客システム 田邊 勇